【DIY駐車場】砕石が最強な理由!費用を1/10に抑えるプロの施工術と「C-40」の秘密

砕石の写真 現場ノウハウ

※本記事は現場経験に基づく一般的な目安です。地域の単価・地盤条件・運搬距離などにより費用や仕上がりは大きく変わります。必ず同じ結果になるわけではありません。

「自宅に駐車場を作りたいけど、コンクリートは高すぎて手が出ない…」 そんな方に、骨材屋として自信を持っておすすめするのが「砕石(さいせき)仕上げ」です。

コンクリートやアスファルトよりも圧倒的に費用を抑えつつ、水はけが良く、メンテナンスも簡単だからです。

しかし、ただ石を撒いただけでは、タイヤが埋まってしまい失敗します。 今回は、現場のプロが実践している「カチカチに固まる砕石駐車場の作り方」と、失敗しないための「転圧の極意(水締め)」を解説します。


1. 費用・性能比較:砕石 vs コンクリート vs アスファルト

まず、なぜDIYには砕石が最強なのか、他の舗装材と比較してみましょう。

項目砕石(DIY)コンクリートアスファルト
初期費用◎ 超低コスト
(コンクリートの1/5~1/10)
△ 高コスト
(専門業者の施工必須)
△ 高コスト
(重機が必要)
水はけ◎ 良好
(地面に浸透する)
× 不良
(勾配設計が必須)
〇 良好
(透水性の場合)
耐久性〇 普通
(轍ができても直せる)
◎ 最強
(半永久的)
〇 強い
(夏場に凹むことあり)
メンテ◎ 簡単
(自分で足せる)
△ 困難
(ひび割れ補修はプロへ)
△ 普通
(定期補修が必要)

つまり、DIY駐車場では「初期費用を抑えたい」「水はけを確保したい」「自分で直したい」という条件に、砕石が最も適しています。

2. 駐車場に使うべき「プロ仕様の砕石」

ホームセンターの安い砂利ではなく、必ず以下の「締まる砕石」を選んでください。

① C-40(クラッシャーラン)

【DIY駐車場の主役】
0mmの粉から40mmの石までが混ざった骨材。「石」と「石粉」が噛み合うことで、転圧するとコンクリートに近い硬さになります。

  • メリット: 最もよく締まる。駐車場に最適。
  • デメリット: 雨上がりは多少靴が汚れることがある。
当社で取り扱っている商品です

② RC-40(再生クラッシャーラン)

【コスパ重視・下地用】
コンクリート廃材を砕いたリサイクル材。C-40より安価です。

  • メリット: 安い。将来コンクリートを打つ予定がある場合の下地として優秀。
  • デメリット: ガラス片や針金が混入する場合があり、タイヤパンクのリスクがゼロではない(確率は低いですが)。見た目が灰色でイマイチ。独特の臭いありただし、現在のリサイクル材は品質も安定してきており、信頼できる骨材屋を選べば実用上大きな問題は少ない印象です。気になる方は、実際の材料を見せてもらうのもおすすめです。
当社で取り扱っている商品です

プロの推奨: 見た目とタイヤへの安全性を考えるなら、「C-40(天然のクラッシャーラン)」が間違いありません。また、M-30(粒調砕石)をC-40の替わりに使用しても構いません。C-40より少し値段が高いですが、きれいに仕上がります。

クラッシャーラン・粒調砕石の選び方についてはこちらをご覧ください

関連記事骨材屋のひとりごと|家庭でも役立つクラッシャーラン・粒調砕石の選び方

3. 「骨材屋への注文・受け入れ」

注文のコツ

今回であれば駐車場に敷きたいと伝えるのが大事です。(用途を伝えればプロが最適なものを教えてくれる)また、現在どのような状態なのか、広さはどれくらいかなども伝えるといいと思います。

受け入れについて

目安として、2トンダンプは「幅約2.0m」ほど必要です。カーポートや電線の高さも必ず確認してください。

直接地面に降ろしたくない場合や、後で掃除を楽にしたい場合は、あらかじめ広めのブルーシートを敷いて、その上に降ろしてもらうようお願いするのも一つの手です。

施工個所に直接降ろすときは、2トンダンプの砕石を3回から4回に分けて降ろしてもらうようにしましょう。均しの作業が楽になります。

4. 施工手順:転圧が命!プロの「水締め」テクニック

DIY駐車場で最も重要なのは、石選びではなく「転圧(締め固め)」です。

STEP 1:鋤き取り(すきとり)と整地

砕石を入れる厚みの分だけ、地面の土を削ります(これを鋤き取りと言います)。

  • 重要: 削った土(残土)の処分方法を事前に考えておきましょう。自治体では回収してくれないことが多いです。残土の受け入れをしている骨材屋は多いです。骨材屋へ相談してみてください。

STEP 2:砕石敷き(厚みの基準)

  • 軽自動車・普通車: 最低 10cm
  • 大型車(SUVなど): 理想 15cm

一度に全量入れず、5〜7cmずつ層に分けて敷きならします。

STEP 3:転圧(ここがプロの技!)

砕石を敷いたら、上から圧力をかけて固めます。

  • 道具: 足踏みでは不十分です。ホームセンターや建機レンタル屋で「プレートコンパクター(転圧機)」を1日レンタルしましょう(数千円程度です)。
    ※プレートコンパクターは重量もあり、振動も強い機械です。必ず軍手・安全靴を着用し、周囲に人がいない状態で作業してください。

★プロの裏技「水締め(みずしめ)」 転圧する際、ジョウロやホースで砕石に水を撒きながらプレートをかけてください。適度な水分を含ませることで、石粉が接着剤のようになり、乾燥時よりもガッチリと強固に固まります。

STEP 4:表面仕上げ(お好みで)

C-40のままでも良いですが、見た目を良くしたい場合は、最後に「単粒砕石(6号)」「川砂利」を薄く(2〜3cm)散布すると、泥はね防止になりきれいです。


5. Q&A:DIYでよくあるトラブル解決

Q1: タイヤの跡(轍:わだち)ができたら?

A: 砕石駐車場の宿命ですが、補修は簡単です。 凹んだ部分に新しい砕石を足して、足で踏み固めるか、レーキ(熊手)でならすだけで元通りになります。これがコンクリートにはないメリットです。

Q2: 砕石の上からコンクリート舗装はできる?

A: 可能です。 むしろ、今回敷いたC-40やRC-40は、コンクリートの優れた「路盤(下地)」になります。将来お金が貯まったらコンクリートにする、という計画も賢い選択です。 ただし、コンクリートの厚み(約10cm)分、高さが上がるので、最初の施工時にその分深く掘っておく必要があります。

Q3: 防草シートは敷くべき?

A: 車が通る場所には敷かない方が無難です。 タイヤの切り返しで石が動き、シートが破れてめくれ上がってくることが多いからです。 その代わり、C-40を10cm以上厚く敷いて転圧すれば、日光が届かず雑草はほとんど生えなくなります。

6. DIY駐車場の完成イメージ

【理想的な断面図】

  • 上層(2〜3cm): 単粒砕石 または 川砂利(化粧・泥はね防止) ※なくてもOK
  • 下層(10〜15cm): C-40(クラッシャーラン) ※水を撒きながらプレート転圧
  • 地盤: 転圧して平らにした土

砕石量シミュレーター活用

さらに、DIYでの砕石量計算を簡単にするために、当サイトではシミュレーターを公開しています。「敷く場所の長さ・幅・厚さ」を入力するだけで、必要な砕石・砂利の量を瞬時に計算できます。厚さ5cmを基準に、無駄なく資材を準備しましょう。これにより、余分なコストや運搬の手間も抑えられます。

パソコンでご覧の場合は、右側のサイドバーに表示されています。
※スマホをご利用の方へ
砕石・砂利の価格シミュレーターは、ページ最下部(フッター)にあるサイドバー内に配置しています。

まとめ

  1. 砕石は最強: 費用1/5~1/10、水はけ良好、メンテ簡単。
  2. 材料選び: 駐車場には必ず「C-40(クラッシャーラン)」を選ぶ。
  3. 施工のコツ: 厚みは10cm以上。転圧時は「水を撒く」のがプロの技。
  4. 将来性: 将来コンクリートにする際の下地としても使える。

「転圧機を借りる」「水を撒く」。この2手間を加えるだけで、プロが施工したようなカチカチで快適な駐車場がDIYで作れます。ぜひ挑戦してみてください!
ただし、土質・地盤状態・地域単価によって最適解は変わります。迷った場合は、近くの骨材屋さんや施工経験のある業者に一度相談してみてください。

筆者プロフィール

この記事を書いた人:骨材屋のまさ

骨材業界歴10年以上。砕石・砂利・砂などの骨材調達と品質管理を担当。

  • 2級土木施工管理技士
  • トラック運転

安全で適正な価格の「失敗しない骨材選び」を発信中。

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