2トンダンプを運転するには?普通・準中型・中型免許の違いとレンタル時の注意点【骨材運搬向け】

ダンプの写真 運搬・配達のコツ

砕石や砂利を運ぶなら「2トンダンプ」が最もコスパの良い選択肢です。
しかし、2017年の法改正以降、「準中型免許」という区分ができ、「2トンダンプなのに、自分の免許では乗れなかった…」とレンタカー屋で断られるケースが増えています。

さらに、骨材屋の視点から言わせていただくと、免許以上に怖いのが「石の重さ」です。砕石は非常に重く、荷台いっぱいに積むと確実に過積載になり、運転感覚も激変します。

この記事では、骨材業界に10年以上携わる私が、免許区分の見分け方はもちろん、プロが教える「骨材運搬時の過積載回避のコツ」と「安全なダンプ操作」について、現場目線で解説します。


2トンダンプに必要な免許区分を整理しよう

まずは、ご自身の免許証を確認してください。取得時期によって「運転できる車の大きさ」が異なります。

免許区分の比較表(2025年現在)

免許区分車両総重量最大積載量免許取得年の目安運転できるダンプ例
普通免許3.5t未満2.0t未満2017年3月12日以降軽ダンプ・小型1.5tクラス
準中型免許
(5t限定)
5.0t未満3.0t未満2007年6月〜2017年3月一部の2tダンプ
準中型免許7.5t未満4.5t未満2017年3月12日以降ほぼ全ての2tダンプ
中型免許
(8t限定)
8.0t未満5.0t未満2007年6月1日以前4tダンプまでOK

💡 ポイント: 「2トンダンプ」と呼ばれていても、車体が重い強化ダンプなどは車両総重量が5トンを超えることがあります。そのため、「5t限定準中型(旧普通免許)」では運転できないケースがあるのです。


自分の免許で運転できるか確認する「最も確実な方法」

レンタカーを借りる際、確実なのは車検証を確認することです。

  1. 車両総重量を見る(これが免許の範囲内か?)
  2. 最大積載量を見る(運びたい量が積めるか?)

予約の電話で「免許証の条件(例:準中型5t限定)で運転できる2tダンプはありますか?」と伝えるのが最もスムーズです。


砕石場や骨材屋で積み込みしてもらう時の手順(熊本編)

※本記事の内容は熊本県内の砕石場での一般的な傾向をもとにしています。地域や事業者によって運用は異なる場合があります。

  1. 事務所で精算する。
  2. 重量計で空車を計る場合はここで乗る(私の住む地域は重量計に乗る所少ないです)
  3. タイヤショベルに対して垂直に徐行する。(バケットと並行)
  4. タイヤショベルのクラクションでストップ。積んでもらう。
  5. もう一度クラクションで積み終わりの合図。
  6. トラックを移動させ荷台後方の砕石をスコップで均す。(道路にこぼさないよう)
  7. あおりを必ず上げる(道路にこぼしている人を見かけます)
  8. タイヤを洗うプールがある場合はプールを通って帰る。(重量計に乗る場合はここで乗る)

3. タイヤショベルに対して垂直に徐行する
の垂直とはこの写真のような状態です。
4. タイヤショベルのクラクションでストップ。積んでもらう。
この写真ではバックで徐行してタイヤショベルのクラクションの合図で止まっています。

熊本県内の一部砕石場では、重機サイズの関係で積載量が多くなりやすい傾向があります。

砕石場の「1杯」は、2tダンプには多すぎる!?

ここだけの話、熊本の砕石場で「2tダンプ1台分ください!」と注文する際は注意が必要です。 砕石場の大きな重機(ホイールローダー)で「ガサッ」と1回積んでもらうと、荷台いっぱいに見えても、実際には3トンを超えてしまうケースが非常に多く、結果的に過積載となる可能性が高いです。

なぜ、そんなことが起きるのか?

重機のサイズが大きすぎる: 普段10tダンプを相手にしている巨大な重機にとって、2tダンプに「ちょうど2トン」だけ載せるのは、スプーンで砂糖を1グラム計るような難易度だからです。

【プロが教える回避術】法令上の最大積載量を守るため、事前に積載量を減らしてもらうよう明確に依頼することが重要です。
「2トンダンプの半分程度でお願いします」と具体的に伝えると、過積載防止につながります。

石は見た目以上に重い!

引っ越しの荷物や木材とは違い、石はずっしりと重いです。

  • 砕石の比重: 1㎥(立米)あたり約1.6〜1.8トン
  • 2トンダンプの荷台: すりきり一杯で約1.5㎥入ります。

つまり、荷台山盛りに砕石を積むと、重量は約3トンを超え、完全に過積載になります。

【プロの積載目安】
2トンダンプの場合、「荷台の半分〜6分目くらい」が積載重量2トンの目安です。「まだ積めるな」と思うくらいで止めておくのが、安全運転の鉄則です。

※砕石の種類や含水状態(雨で濡れている場合など)によって重量は変わりますが、概ねこの範囲になります。


運転とダンプ操作の注意点

積載時のブレーキ感覚

2トンの石を積んだトラックは、空車時とは全く別の乗り物です。

  • ブレーキが効かない: 制動距離が伸びます。早めのブレーキを心がけてください。
  • カーブで膨らむ: 重心が高くなるため、カーブでスピードを出しすぎると横転のリスクがあります。

【重要】走行ルートの安全確認

重量が重いので、特に敷地内を走行する際は、雨水桝や排水桝の蓋をなるべく踏まないようにしましょう。 一般的な家庭用の蓋はトラックの重量に耐えられず、簡単に割れてしまいます。蓋の破損は高額修繕費だけでなく、事故やトラブルの原因にもなるため、極力避けて通るようにしてください。

ダンプアップ(荷降ろし)の手順

現場で砂利を下ろす際も注意が必要です。

  1. 平らな場所を選ぶ: 急な傾斜地でダンプアップすると、バランスを崩して車ごと転倒します。
  2. 上空確認: ダンプを上げるとき、電線や木の枝がないか確認してください。
  3. PTOスイッチ: ダンプ機能を使うためのスイッチ(PTO)を入れ忘れないようにしましょう。

ダンプレンタルの費用感

※地域やレンタカー会社によって料金は前後します。

  • 軽ダンプ(普通免許OK) → 1日5,000〜8,000円
  • 2tダンプ(準中型OK) → 1日10,000〜15,000円前後

骨材屋のアドバイス: 10㎥くらいまでの砕石が必要な場合、レンタカーを借りて自分で運搬するよりも、骨材屋に配送を頼んだ方が、ガソリン代とリース料を考えると安く済むことも多いです。


まとめ|安全第一で運ぶために

2トンダンプは便利な道具ですが、免許区分と積載量には十分な注意が必要です。

  • 免許証の「限定条件」を確認する。
  • 砕石は「見た目半分」で積む(過積載防止)。
  • 不安なら配送依頼も検討する。

法令を守りつつ、安全第一で運搬することが何より大切です。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、最終的な判断は必ず運転免許証の条件表示および警察・運輸局・レンタカー会社の指示に従ってください。


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筆者プロフィール

この記事を書いた人:骨材屋のまさ

骨材業界歴10年以上。砕石・砂利・砂などの骨材調達と品質管理を担当。

  • 2級土木施工管理技士
  • トラック運転

安全で適正な価格の「失敗しない骨材選び」を発信中。

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