川砂利は、外構や庭づくり、生コンの材料として幅広く使われる人気の骨材です。
見た目は素朴ですが、実は “用途によって選ぶポイントが変わる奥深い素材” です。
この記事では、骨材業界歴10年以上の私が、川砂利の特徴・用途・サイズ・価格を 現場視点でわかりやすく解説 します。
【プロとしてお伝えしたい業界の現実】 生コン工場が川砂利を採用する最大の理由は、品質や打設のしやすさだけでなく、「輸送コストを抑えやすい」という理由が、大きな判断材料になるケースが多いのが実情です。このコスト優先の真実を知ることで、あなたは賢く資材を選べるようになります。
1|川砂利とは?【自然の丸みが魅力】
川砂利は、その名の通り 川の流れによって長い年月をかけて角が削れ、丸くなった天然砂利 です。
✔ 川砂利の特徴
- 角がない丸い形状
- 歩いても痛くない
- 雨で濡れると色が深くなり、見た目が美しい
- コンクリートにも外構にも使える万能素材
自然素材ならではの柔らかい印象があり、和風・洋風どちらの庭にも馴染みます。
2|川砂利の用途
① 生コンクリートの骨材として
川砂利は、生コンの粗骨材として使用されることがあります。
【メリット】
流動性の高さ:丸みがあるため、複雑な形状の型枠や狭い場所でもコンクリートが流れ込みやすく、打設作業が容易になる。
【デメリットと対策】
- 密着性: 表面が滑らかで摩擦力が低く、密着性は砕石に比べるとやや劣ります。。強度を出すために砕石とブレンドしたり、混和剤を使用したりして対応しています。
- 含泥量(がんでいりょう): 泥分(シルト、粘土)が多いと生コンの強度が落ちるため、納入前に洗浄やふるい分け(スクリーニング)という品質管理工程が必須です。
【業界の現実】
選ばれる真の理由=コスト優位性 流動性が高いメリットは確かにありますが、生コン工場が採用を決定する最大の決め手は、「プラント(工場)から最も近い場所で安定的に採取できる」こと、つまり輸送コストの削減です。
砕石より密着性が劣るというデメリットは、このコスト削減メリットの前では、配合調整で補うという判断がされることが多いのです。
② 庭やお寺の敷き砂利として(最も人気)
庭づくり・外構工事では川砂利がとても人気です。
✔ 敷き砂利として選ばれる理由
- 踏むと“サクッ”と音が出やすく、来訪に気づきやすいという点から、防犯目的で選ばれることもあります。
- 雑草を抑える
- 雨の跳ね返りを防ぐ
- 自然な見た目で景観になじむ
- 和風庭園との相性が抜群
また、お寺や神社では
「浄化」「静寂」 の意味を込めて敷かれることが多いです。
3|川砂利のサイズごとの見た目と使い分け
(業者によってふるい分けのサイズが違います)
| サイズ | 主な用途 | 見た目・特長 |
| 13mm | 洋風庭・プランター・鉢植え | 細かく上品。隙間に入り込みやすい |
| 25mm | 一般的な庭・アプローチ・駐車場 | 最も扱いやすくバランスが良い |
| 40mm | お寺・神社・和風庭園 | 存在感があり、落ち着いた雰囲気 |

25mm

13mm

25mm
(色の違ったモノもあります。)
現場で選ぶ基準は、
「見た目の好み × 歩きやすさ × 防犯性」 の3点です。
4|川砂利の価格の目安と購入のポイント
【プロが断言】川砂利の価格は「輸送費」で決まる!
熊本県の 一般的な小売価格の目安
- 20kg袋:400〜600円前後(ネット通販にもあります)
- 1t単位:2,200〜6,000円程度(産地や運搬距離で変動)
- 1㎥単位で販売している業者もあります。シュミレーターを使うと㎥数も表示されますのでご活用ください。
袋入りは便利ですが割高です。
まとまった量を使う場合は トン単位の配達 が圧倒的にお得です。
※価格はあくまで一般的な目安であり、時期・需給状況・運搬条件によって変動します。
✔ 購入前にチェックすべきポイント
- どこの産地か?(色合い・品質が変わる)
- どこから運ばれてくるか?(運搬距離で価格差が出る)
- 実際の色味を見られるか?(写真と現物が違うこともある)
- 敷きたい場所の厚みは?(厚みにより必要量が変わる)
特に「運搬費」は価格への影響が大きく、
川沿いの地域 → 安い/内陸部 → 高い
という傾向があります。
実際、私の住んでいる地域では川砂利が採取される地域から離れているため料金が高くなっています。
5|川砂利は産地によって“見た目も価格も変わる”
川砂利は採れる川が違うと、色・粒形・質感が変わります。
例:
- 灰色がかった川砂利
- 茶色・赤みのある川砂利
- 淡いベージュ系の川砂利
これは自然素材ならではの個性で、
「雨に濡れたときの色の深み」が決め手で買われることも多い
というのが現場での実感です。
どれが良い悪いではなく、
仕上がりのイメージに合うかどうかが大切です。
6|まとめ|川砂利は“見た目 × 機能 × 産地”で選ぶ素材
川砂利は素朴に見えて、とても奥が深い骨材です。
- 歩き心地が良い
- 見た目が自然
- 和洋どちらにも使える
- 雑草や泥はねを防げる
さらに、産地の違いで雰囲気が変わるため、
庭づくりには実物を見て選ぶのが一番 です。
現場で扱っていても、
雨に濡れたときの表情や、光の当たり方で変わる色味など、
“自然素材ならではの面白さ” を感じることが多いです。
7|シミュレーター活用:必要な量を正確に計算しましょう
敷き砂利は「厚さ」で必要量が大きく変わります。
当サイトでは、
長さ×幅×厚さを入力するだけで必要な川砂利の量が分かるシミュレーター
を公開しています。
無駄なく、適切な量を購入する参考にしてください。
パソコンでご覧の場合は、右側のサイドバーに表示されています。
※スマホをご利用の方へ
砕石・砂利の価格シミュレーターは、ページ最下部(フッター)にあるサイドバー内に配置しています。
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筆者プロフィール
この記事を書いた人:骨材屋のまさ
骨材業界歴10年以上。砕石・砂利・砂などの骨材調達と品質管理を担当。
- 2級土木施工管理技士
- トラック運転
- 外構工事
安全で適正な価格の「失敗しない骨材選び」を発信中。


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