【砕石の価格が変動する理由】骨材業界のプロが解説します

砕石とホイールローダーの写真 現場ノウハウ

砕石や砂利は、DIYの駐車場づくりや庭の防草対策で欠かせない資材ですが、価格の差が大きいことに驚くかもしれません。

ホームセンターの小売り価格と、プロが利用する「骨材工場からの現場価格」には、大きな開きがあります。

この記事では、骨材業界に10年以上携わる私が、なぜこれほどまでに価格に差が出るのか、そしてプロ目線で「資材の質を落とさず、トータルコストを最適化する方法」を解説します。


1.砕石と砂利の違い

まずは基本のおさらいです。

種類特徴形状主な用途
砕石岩を機械で砕いた人工骨材角ばっている道路・駐車場・基礎工事
砂利川や海で自然に丸くなった素材丸みがある庭・化粧砂利・コンクリート骨材

※以下の画像は、熊本県内の外構工事や土木工事で一般的に流通している砕石・砂利の一例です。

クラッシャーラン(砕石)

5号砕石

川砂利(25㎜

よく似ていますが、
性質も、使われる場所も、価格も異なります。


2. ホームセンター価格と現場価格の構造的な差

たとえば、ホームセンターで売っている砕石(20mm)を例に、現場価格と比較してみます。

※地域によって相場は大きく異なりますが、ここでは私が活動している「熊本県エリア」の価格を基準に算出します。

区分内容1tあたりの価格(目安/税別)
ホームセンター20kg袋入り × 50袋で1t換算約12,500円前後(袋あたり250円)
工場直販価格1tダンプ販売(引取)約3,000円前後
骨材場仕入れ値砕石場から直接仕入れ約2,000円前後

※本価格は特定地域・時点の一例であり、実際の価格は地域・数量・時期によって変動します。

この価格差は、資材の「品質」の違いではなく、「運賃」「手間賃」という流通構造の違いから生まれます。

価格に上乗せされる4つのコスト

小売価格が高くなるのは、以下の費用がすべて上乗せされるためです。

  1. 梱包コスト: 小分け袋詰めの手間
  2. 保管コスト: 倉庫での在庫管理費用
  3. 物流コスト: 小売店へのトラック運賃(一般物流)
  4. 小売マージン: 店舗運営と利益

DIYでの少量購入の場合、これらのコストを受け入れるしかありませんが、1トン以上の資材が必要な場合は、プロの購入ルートを検討すべきです。


3. 資材のコストを最適化する3つの要因

プロが価格交渉や仕入れ先を選ぶ際、最も重要視する3つの要因を解説します。

① 運搬距離(コストの大部分を占める)

砕石は重さ1トン=約0.7立米ほどあり、運搬費が大きな割合を占めます。工場から10km離れただけで1tあたり数百円〜1,000円の差が出ることもあります。そのため、「できるだけ近い骨材工場から仕入れる」のが鉄則です。

※地域・種類によって価格は変動します

② 購入単位と配送方法(効率が単価を変える)

資材は「一度に運ぶ量」「配送手段」によって単価が大きく変動します。

  • 袋単位(小分け): 最も高価
  • ダンプ単位(バルク): 単価が半減することもあり
  • 引取 vs 配送: 自分で引き取りに行けば運搬費を節約できますが、手配の手間と時間を考慮する必要があります。

③ 新材 or 再生材の選択(用途に応じた判断)

道路解体などから出た**再生砕石(RC材)**は、新材(天然砕石)よりも2〜3割安く仕入れられます。

  • 再生材(RC材): 駐車場や仮設通路など、実用性を重視し、見た目を気にしない場所。安くても強度は十分です。
  • 新材(C材): 外構や庭の仕上げなど、耐久性や美観を重視する場所。

4. プロが教える失敗しない資材の買い方

「資材の質を落とさず、トータルコストを抑えたい」方向けに、現場目線の具体的なコツをまとめます。

1. 近くの「骨材販売業者」を徹底的に探す

Googleマップで「砕石」「骨材」「砂利 販売」などで検索し、一般販売に対応している業者を探します。

  • ホームセンターへ行く前に、まず近隣の骨材工場や生コン工場に電話で価格と在庫を確認しましょう。引取ならホームセンターの1/4以下で買えるケースが多いです。

2. DIYレベルに応じて配送方法を選ぶ

必要な資材量おすすめの購入・運搬方法メリットデメリット
少量(20kgまで)ホームセンターで袋買い手軽、少量から買える単価が高い
中量(1t未満)軽ダンプを借りて引取単価が安い往復の手間、運搬・積み下ろしに労力が必要
大量(2t以上)骨材屋にダンプ配送依頼手間いらず、楽で安心運搬費が発生する
  • 免許をお持ちの方は、2トンダンプをレンタルし、工場へ引き取りに行く方法もありますが、トラックのリース料がかかるので注意が必要です。

👉 2トンダンプの運転に必要な免許や注意点について、制度面から整理した記事はこちらです。
2トンダンプを運転するには?普通・準中型・中型免許の違いとレンタル時の注意点【骨材運搬向け】

3. 必ず「必要な量」を正確に計算してから発注する

資材を余分に買いすぎると、廃棄コストが発生し、トータルで高くなります。逆に少なすぎると運搬費が二重にかかります。

  • 購入量 = 敷く場所の体積 × 1.15(締め固めによる減少率)
  • 資材の体積は、締め固めによって約15%減少するため、必要な体積(立米)に1.15をかけた量が発注の目安です。

シミュレーター活用:必要な骨材の量を計算しましょう

当サイトでは、「敷く場所の長さ・幅・厚さ」を入力するだけで、必要な砕石・砂利の量が瞬時に計算できるシミュレーターを公開中です。厚さ5cmを基準に、あなたが必要な砂利の正確な量を計算し、無駄なく資材を準備しましょう!

パソコンでご覧の場合は、右側のサイドバーに表示されています。
※スマホをご利用の方へ
砕石・砂利の価格シミュレーターは、ページ最下部(フッター)にあるサイドバー内に配置しています。


5. まとめ:プロの視点でコストを最適化

砕石や砂利は「どこで・どれだけ・どの種類を」買うかで、1tあたりの価格が何倍も変わる素材です。

費用対効果重視する点おすすめの購入先
コスパ最強費用節約、運搬の手間を厭わない骨材工場で引取(再生材)
バランス型費用と手間の両立、品質も担保したい骨材屋に配送依頼(新材)
利便性重視少量の補修、いますぐ欲しいホームセンター(袋売り)

資材の品質は骨材屋から直接買うことで担保されます。あとは、手間と運搬コストのバランスを考慮して、最適な購入方法を選びましょう。

確かに、軽ダンプを借りて自分で引き取りに行けば、ホームセンターよりかなり安く買えます。
しかし、トラックのリース料や燃料代、運転・積み下ろしの労力を考えると、
「骨材屋に配達まで任せた方が結果的にラクで安心」という場合も多いです。

費用を抑えるか、手間を減らすか。
目的に合わせて上手に選ぶのがポイントです。

筆者プロフィール

この記事を書いた人:骨材屋のまさ

骨材業界歴10年以上。砕石・砂利・砂などの骨材調達と品質管理を担当。

  • 2級土木施工管理技士
  • トラック運転
  • 外構工事

安全で適正な価格の「失敗しない骨材選び」を発信中。

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