骨材屋のひとりごと。山砂のはなし|外構・整地・家庭菜園に使われる万能な土

山砂の写真 骨材の種類と特徴

山砂(やまずな)は、造成地の整地や外構工事、家庭菜園など、さまざまな用途に使われる自然素材です。水はけと締まりのバランスがよく、扱いやすさから建設現場でも家庭でも重宝されています。

【骨材屋の警告】 山砂は万能ですが、「ある特定の用途」に使うと、衛生面や安全面で大きなリスクを伴います。この記事では、骨材業界歴10年以上の私が、山砂の締まりの良さの科学的な理由と、プロが絶対に避けてほしい用途を解説します。

山砂とは?【山から採れる自然の土】

【プロ解説】山砂が「締まりやすい」専門的な理由

山砂は、川砂(丸い)や海砂(丸い)と異なり、粒が角ばっていることに加え、適度な量の粘土やシルト(細粒分)を含んでいます。

この細粒分が水分を保持し、粒と粒の隙間を埋めることで、転圧時に密度が高まり、締固まりやすくなるという特性を生みます。

ただし注意点として、細粒分(粘土分)が多すぎると水はけが悪くなり、雨天時にはぬかるみやすくなります。そのため、用途に応じて細粒分の少ない山砂を選ぶことが重要です。

山砂の主な用途

※画像は熊本県内の外構工事や土木工事で一般的に使用されている代表的な骨材です。

① 整地・造成地の下地に

山砂は締まりやすく、表面がなだらかに仕上がるため、建物周りの整地や駐車場・庭の下地によく使われます。水はけも悪くなく、雑草が生えにくいという利点もあります。

② 外構・庭づくりに

ブロック塀やインターロッキングの下地材としても山砂は人気です。粒が細かく締まるため、施工後の沈み込みやズレを防ぎやすいです。家庭の庭や花壇づくりでも、ベース材や整地用に使われます。

③ 家庭菜園の土づくりに

山砂は保水性と排水性のバランスがよく、野菜や花の土に混ぜると通気がよくなります。単体では栄養分が少ないため、堆肥や腐葉土とブレンドして使うのがおすすめです。

【骨材屋が警告!山砂を絶対に使うべきではない用途】

砂場(子どもの遊び場)への使用は厳禁

山砂を子どもの砂場に使うことは、プロとして推奨しません。理由は以下の2点です。

  • 理由1:衛生面 粘土質であるため、水はけが悪く、湿気がこもりやすくなります。これは雑菌やカビが繁殖する原因となり、子どもの健康・衛生面で大きなリスクがあります。
  • 理由2:安全性 山砂は川砂と違い、粒の角が落ちきっていないため、肌がデリケートな子どもが転んだ際などに、擦り傷を作る原因となる可能性があります。

対策: どうしても山砂系の色味が良い場合は、泥分を洗い流した「洗い砂」もありますが、安全性を最優先するなら、角の丸い「川砂」や「専用の抗菌砂」を選ぶことを強くお勧めします。

洗砂
※熊本県内で一般的に流通している洗い砂で、当社でも取り扱っています。

家庭菜園での注意点

水はけが悪い山砂をそのまま使うと、植物の根腐れの原因になります。必ず腐葉土や堆肥、粗目の山砂などを混ぜ、通気性を確保するようにしてください。

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購入時のポイント【熊本エリアでの目安】

💰 価格の目安
20kg袋:200〜400円前後(地域差あり)
トン単位購入:1,000〜2,500円/トン程度(採取地・運搬距離によって変動します)

【プロが教える価格の真実】
山砂も他の骨材と同様に、輸送コストが価格の大半を占めます。そのため、採取場(山)に近い販売店から購入することが、最もお得に購入できる方法です。

選び方のコツ

  • 締まりやすさを重視: 「粘土分あり」の山砂を選ぶ。
  • 菜園や庭用: 「ふるい済み」「細目」タイプが扱いやすい。
  • 造成や駐車場: 「荒目」「未洗浄」でもOK。
  • 確認事項: 購入前に、湿り気・色味(赤っぽい/黄土色)を確認すると理想に近い仕上がりになります。

現場からひとこと

山砂は一見どれも同じに見えますが、採れる場所によって性質が少しずつ違います。小石が混ざったものや、ふるいをかけた5㎜以下の商品、真砂土や洗い砂などいろいろな商品があります。

建設現場では「締まりの良さ」、家庭では「手触りと色味」が重視されることが多いです。外構用・菜園用など、用途を伝えてもらえると最適な砂をお届けできます。

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筆者プロフィール

この記事を書いた人:骨材屋のまさ

  • 骨材業界歴10年以上
  • 砕石・砂利・砂の調達と品質管理担当
  • 2級土木施工管理技士
  • 外構工事、トラック運搬の実務経験

現場で培った一次情報をもとに、「安全で失敗しない骨材選び」を発信しています。

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