【骨材業者が解説】生コンに使う川砂・海砂の違いと、砂場用として配慮すべき砂の選び方

骨材の種類と特徴

川砂・海砂は、生コンクリートの細骨材や、子どもの砂場に使われることの多い砂です。粒の丸みが手触りをやわらかくし、保育園や公園でも採用されることが多くあります。

この記事では、骨材業界歴10年以上の私が、川砂と海砂の特徴、生コンや砂場に使われる際の決定的な違い、そして購入時のポイントを現場目線でわかりやすく説明します。

川砂と海砂の用途の違い

川砂も海砂も川底や海底から採取される天然の砂です。長い時間の流水作用で角が落ち、粒が丸くなるのが特徴。ざらつきが少なく手触りがやさしいため、骨材(生コンの細骨材)として適しています

現場では主に生コンクリートの細骨材として使われますが、保育園や公共施設の砂場には「洗い川砂」「細目川砂」「貝殻の少ない海砂」など、遊びに適した種類が使われています。

①:生コンクリートの骨材として

骨材としての川砂

河川の底から採取される砂で、かつては細骨材の主役でした。
乱採取による環境への影響や資源枯渇の懸念から、近年は採取量が大幅に減少しています。

【特徴】

  • 粒形は海砂ほど丸くなく、山砂ほど角ばってもいませんが、適度な丸みと表面粗さを持ちます。
  • 不純物(泥、有機物など)が比較的少なく、品質が安定していることが多いです。
  • コンクリートの強度発現やワーカビリティー(作業容易度)のバランスが良いとされています。

骨材としての海砂

海砂は、その名の通り海の底や海岸で採取される砂です。
脱塩が不十分な場合や、厳密な品質管理ができない場合は使用できません。

【特徴と注意点】

  • 作業性: 粒形は丸みを帯びたものが多く、表面が滑らかです。このため、コンクリートの練り混ぜ作業性(ワーカビリティー)は一般的に良好です。
  • 塩害リスク: 塩分(特に塩化物イオン)を含んでいるため、そのままでは鉄筋コンクリートの鉄筋を腐食させる原因(塩害)となります。
  • 貝殻の問題: 貝殻の量が多いと圧縮強度と剛性の低下の恐れがあります。これは砂より貝殻の方が強度が低いためです。

【プロの管理基準】

採取後、十分な真水による洗浄(脱塩処理)が必須です。プラント納入前には厳密な塩分検査も行います。

【地域による違い】

私の住む地域(熊本)では海砂の使用率が高いです。港が多く海上輸送ができるため、供給コストを抑えられることが大きな理由だと考えられます。

砕砂との比較

砕砂は天然砂の採取規制や資源枯渇の懸念から、現在では最も多く使われる細骨材の一つとなっています。

【特徴】

  • 単位水量が大きくなるため、川砂・海砂に比べてワーカビリティ(作業容易度)が劣る傾向があります。
  • 粒度(粒の大きさの分布)を人工的に調整できるため、品質管理がしやすいという大きな利点があります。
  • 母材(砕く前の岩石)の品質が安定していれば、品質が安定した細骨材を供給できます。

②:砂場や庭の砂として

※本記事で紹介している川砂・海砂は、熊本エリアで一般的に流通しているものを基準に解説しています。

川砂

粒が細かく角が丸い川砂は、砂場用途として公共施設や保育園などで採用される例が多い素材です。
実際に、走り幅跳びの練習用として使用された実績もあります。
砂場用として使用する場合は、「洗浄済み」「細目」といった表示を確認することで、用途に適した砂を選びやすくなります。

海砂

海砂も除塩済みのものであれば砂場の砂として利用可能ですが、貝殻が入っていることが多いので、素足で遊ぶ際にケガのリスクがあります。保育園など公共施設へ搬入する場合は「除塩済み」であることはもちろん、「貝殻の混入具合」も確認すると安心です。

関連記事

【プロが解説】砂場用の「安全な砂」とは?危険な砂の見分け方と、除塩海砂の真実

購入時のポイント

💰 価格の目安【熊本エリアの場合】

※価格はあくまで熊本エリアにおける一般的な目安であり、地域・時期・取引条件によって変動します。

品名価格(1トンあたり)
川砂2,300~6,000円
海砂1,900~4,000円

20kg袋:300〜500円前後(地域差あり)

選び方のコツ

  • 保育園などに使う場合は「洗浄済み川砂」「細目」表記を選ぶ。
  • 港や川に近い販売店は輸送コストが低く、鮮度・価格ともに有利。
  • 産地表記(どこの川のものか)を確認すると色味や粒質の違いがわかる。
  • 抗菌砂と比べる際は、コストと用途(屋内外、頻繁な交換の必要性など)を検討。

現場からひとこと

保育園へ納品する際は、園側の要望(粒の細かさ・粉の量)を事前に聞いておくとトラブルが少ないです。洗浄の有無や搬入条件(ダンプでの一括搬入 or 袋入り)を確認しましょう。

シミュレーター活用:必要な骨材の量を計算しましょう

当サイトでは、「敷く場所の長さ・幅・厚さ」を入力するだけで、必要な砕石・砂利の量が瞬時に計算できるシミュレーターを公開中です。厚さ5cmを基準に、あなたが必要な砂利の正確な量を計算し、無駄なく資材を準備しましょう!

パソコンでご覧の場合は、右側のサイドバーに表示されています。
※スマホをご利用の方へ
砕石・砂利の価格シミュレーターは、ページ最下部(フッター)にあるサイドバー内に配置しています。

筆者プロフィール

この記事を書いた人:骨材屋のまさ

  • 骨材業界歴10年以上
  • 砕石・砂利・砂の調達と品質管理担当
  • 2級土木施工管理技士
  • 外構工事、トラック運搬の実務経験

現場で培った一次情報をもとに、「安全で失敗しない骨材選び」を発信しています。

▶ 運営者プロフィールはこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました