骨材屋が解説|砕石と砂利、似て非なるふたつの骨材

骨材の種類と特徴

砂利と並んでよく聞く「砕石(さいせき)」。名前は似ていますが、性質も使い道も少し違います。

現場では「川砂利より転圧が効く」と言われることもありますが、これは砕石の「角」が持つ専門的な理由があるからです。

今回は、骨材業界歴10年以上の私が、砕石と砂利の決定的な違いを「締固めの効果」「品質規格」「コストメリット」という現場目線でわかりやすく紹介します。この記事を読めば、見た目だけでなく、地面を長持ちさせる正しい骨材選びができるようになります。


砕石とは?【人工的につくられた骨材】

砕石は、岩を機械で砕いてつくられる人工骨材です。

【プロ解説】「角」が強度を生むメカニズム

砕石は粒と粒が組み合わさる際に「噛み合わせ効果(インターロック)」を発揮します。そのため、転圧(上から圧力をかけること)をかけると、石同士がガッチリと噛み合って一体化し、動かなくなります。

また、石粉も入っており、粒度分布(粒の大きさのバランス)が良いため、高い締固め特性が出ます。これが、川砂利(丸い形状)にはない最大の強みであり、道路や駐車場の路盤材として広く採用されている理由です。

用途ごとの選び方

砕石には用途に応じてさまざまなサイズの規格があります。

材料呼び名サイズ特徴・用途
単粒砕石
(5号・6号など)
5号(20~5㎜)
6号(13~5㎜)
コンクリート用骨材に使用されます。
また、水はけが良く、庭の仕上げ材や防犯砂利としても使用可。
粒調砕石
(M-30・M-40)
30㎜~0
40㎜~0
大きさが揃った砕石と石粉が入っています。
道路の上層路盤に使われ、非常によく締め固まります。
砕石
(クラッシャーラン C-40)
40㎜~0最大40㎜でいろいろな大きさの砕石と石粉が入っています。
道路の下層路盤やコンクリート下地に使われます。
再生砕石
(RC-40)
40㎜~0コンクリート殻やアスファルト殻を砕いたリサイクル材。
道路の下層路盤や駐車場の下地として安価で優秀です。

※写真の商品は当社で取り扱っている商品です

単粒砕石(5号)

単粒砕石(6号)

粒調砕石(M-30)

クラッシャーラン(C-40)

再生クラッシャーラン
(RC-40)


砂利とは

川などで長い年月をかけて削られた角がなく丸みを帯びた石のことです。
生コン用の骨材としても使用されますが、私の住む地域ではお寺や個人住宅の玄関周りなどで使用されることが多いです。

クラッシャーラン・粒調砕石についてはこちらをご覧ください↓

関連記事: 骨材屋のひとりごと|家庭でも役立つクラッシャーラン・粒調砕石の選び方


川砂利についてはこちらをご覧ください↓

関連記事骨材屋のひとりごと。川砂利が愛される理由|見た目・用途・価格を現場目線で語る


強度重視 → 砕石】

「沈み込み」と「水たまり」を防ぐプロの知識: 砕石は締固まることで、上に乗るアスファルトやコンクリートの沈み込みを最小限に抑えます。これが、駐車場や道路を長持ちさせるための最も重要な土台となります。

特に、水はけの良さも砕石の強みです。粒の大きさが均一な単粒砕石は隙間が大きく、水がスムーズに流れるため、水たまりを防ぎたい場所の仕上げ材としても使われます。


価格の目安:【川砂利との価格差の真実】を解説

【熊本県の価格の目安】

理由: 川砂利は「採取」して「洗浄」するのに対し、砕石は山から岩を掘り出し「粉砕」する人工加工であるため、品質と供給が安定しており、大量生産に向きます。

この安定供給と、多くが路盤材(見た目を問わない用途)として使われるため、川砂利よりも安価に流通することが多いのです。

※価格は地域によって差があります。

材料1トンあたりの目安特徴・用途
単粒砕石約1,800〜2,900円安価で強度が高く、駐車場や路盤材に最適
粒調砕石約1,600〜2,500円道路の上層路盤など、強い締め固めが必要な場所に
クラッシャーラン約1,500〜2,400円駐車場の下地や道路の下層路盤に
再生クラッシャーラン約900〜1,100円最も安価。コスト重視の下地材に最適
川砂利約2,300〜6,000円デザイン性が高く、アプローチや装飾用に人気

ポイント

  • コスパ重視・下地材なら: 砕石系(特に再生砕石)
  • 見た目重視・化粧砂利なら: 川砂利系
  • 品質の安定性と強度重視なら: 砕石系

砕石でも色のついたもの(化粧砕石)があり、お庭のアクセントとして使えます。

【DIYの場合の目安】 「1㎡あたりの厚さ5cm = 約80kg」が目安です。 1㎥単位で販売している業者もあります。シュミレーターを使うと㎥数も表示されますのでご活用ください。

※あくまで一般的な目安であり、砕石の種類や締固め状況によって前後します。

シミュレーター活用:必要な量を正確に計算しましょう

当サイトでは、「敷く場所の長さ・幅・厚さ」を入力するだけで、必要な砕石・砂利の量が瞬時に計算できるシミュレーターを公開中です。厚さ5cmを基準に、あなたが必要な砂利の正確な量を計算し、無駄なく資材を準備しましょう!

パソコンでご覧の場合は、右側のサイドバーに表示されています。
※スマホをご利用の方へ
砕石・砂利の価格シミュレーターは、ページ最下部(フッター)にあるサイドバー内に配置しています。

筆者プロフィール

この記事を書いた人:骨材屋のまさ

  • 骨材業界歴10年以上
  • 砕石・砂利・砂の調達と品質管理担当
  • 2級土木施工管理技士
  • 外構工事、トラック運搬の実務経験

現場で培った一次情報をもとに、「安全で失敗しない骨材選び」を発信しています。

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